場所:オホーツクキャンパス圃場
「地域と生物産業」という授業のなかで作物栽培体験実習を行いました。作付けしたのはジャガイモ。片栗粉や加工食品用のデンプンの製造を目的に栽培されるフリアというデンプン原料用の品種です。このような芋は地元では澱原[でんげん]と呼ばれています。煮崩れはするのですが、食べても美味しい種類です。写真は実習作業2回目の植え付けの様子。前回1回目の実習では種芋を適度なサイズに切り分ける「芋切り」、そして植え付け用の肥料を計量。今回は畑にゼミごとに畝を作り肥料を播いて土と混ぜ、そこにイモを30cm間隔で切った面を上にして置いて軽く踏みつけて土に密着、そして土を掛けるという作業でした。写真はこれから畝を作るためにメジャーで位置を測って目印を作り、畝をまっすぐに掘るための紐を張ろうとしているところです。
写真:2024年5月16日(木)
場所:阿寒湖および阿寒湖畔
学外オリエンテーションとして阿寒国立公園を訪問、阿寒湖畔エコミュージアムセンターで予習のあと原生林のなかの遊歩道をボッケまで歩きました。ボッケとはアイヌ語で「煮え立つ」という意味で、火山の地熱で地面が暖かくなっていて手で触ってわかるほとです。散策の次は阿寒湖遊覧船でチュウルイ島に向かい、マリモ展示観察センターを訪問しました。湖畔に戻り昔ながらの観光地の昼食の後は手作りマリモの製作体験。糸状にほぐれた養殖マリモを球状にまとめてマリモを作り小瓶に入れて持ち帰りました。阿寒湖ではたぐいまれな湖の環境と気候などが作用し、自然がマリモをつくっていることを学びました。
写真:2022年5月27日(木)
場所:網走市鱒浦海岸(知床半島を望むオホーツク海)
「自然資源経営学実習」の時間に、生活環境とリサイクルに関する問題意識を持つことを目的として、サケ釣りで賑わうキャンパスからほど近い海岸の清掃活動を体験しました。事前学習には網走市役所の市民環境部生活環境課清掃リサイクル係の担当者様を講師に招き「網走市の清掃リサイクルの現状」と題した講演をいただきました。実際に出掛けた砂浜には、釣り道具、たばこの吸い殻、ペットボトルなどがたくさん捨てられていました。生物多様性と美しい風景に恵まれた環境であるのに、どうしてこんなことになってしまうのか。考えるきっかけになったようです。
写真:2021年10月7日(木)
場所:大谷蒲鉾店(網走市南1条東1丁目)[ 一例です]
「基礎ゼミナール」の時間として網走市内や近郊市町村へ出掛け、農林漁業や食品加工、観光の現場を学びます。このゼミでは、網走のソウルフードと言われるスケトウダラの冷凍すり身を使った長天[ながてん]を作る食品工場を訪問、製造の様子を見学したほか蒲鉾の型取りを体験しました。社長からは原料調達や製造工程、機械の使用法、揚げ方のこつなどのの説明を受け、販売促進のアイデアや跡継ぎ問題などについて意見交換をしました。
写真:2024年1月15日(月)
場所:斜里町岩尾別(知床国立公園)
「基礎ゼミナール」の時間に、世界遺産である知床国立公園を訪れ原生林の自然を学んできました。冬のオホーツク海を間近に見ながら雪原をスノーシューで踏破する1年生にとっては初めての体験。エゾシカの群れも間近に現れました。キャンパスがある網走は、半日コースで濃密な自然が楽しめるのです。案内は本学科の卒業生で地元の登山ガイド笠井文考氏にお願いしました。笠井氏は学科の非常勤講師も務め、自然の楽しみ方や保全と両立した利用について教えています。
写真:2022年1月29日(土)