自然資源経営学科オリジナルサイト:東京農業大学生物産業学部(北海道オホーツクキャンパス)

 今日の日本において、都市部が発展し続ける一方で、地方は過疎化などの様々な課題に直面しています。しかし、地方にはまだ眠っている資源があるのではないでしょうか。その可能性を見出し、都市とは異なるアプローチでの社会発展を探究すべく、オホーツク地域の様々な産業と連携した学びを展開しています。
写真:知床世界自然遺産にあるカムイワッカの滝。幕末、明治、昭和初期の3回にわたり硫黄の採掘がおこなわれた。

網走で地域を知る、地域から世界が見える

 オホーツク海に面した網走は、農林漁業の一次産業あり、農産品や水産品の加工業があり、自動車のテストコースあり、風光明媚で阿寒や知床への観光業ありと多様な産業が展開しています。特筆すべきは女満別空港から車で25分という利便性で、航空機利用を前提にすれば何処へ行くにもどこからでも便利な土地なのです。
 夏はもちろん冬でも好天に恵まれ積雪が少なく、地震や津波の心配がほとんどないという安全面も見逃せません。他方、経済のグローバル化が著しい現在、世界共通に見られる課題もあり、北海道の一地方の特性のなかで勉学に励みつつ、世界を見据えた調査研究が可能な場所なのです。

 公式サイトはこちら:自然資源経営学科 | 東京農業大学

文系科目だけでも受験できます!

 文系の人も理系の人も、自分の得意科目でチャレンジできます。共通テストでは「簿記・会計」「情報関係基礎」も選択可能です。

大学入学共通テスト利用選抜(前期・後期)

 出願期間や試験日、配点については公式サイト「大学入学共通テスト利用選抜(前期・後期)|東京農業大学」をご覧下さい。
4科目型(前期のみ)、3科目型(前期・後期)、2科目型(前期のみ)があります

4科目型:英語、国語(近代以降の文章のみ)、数学(『数学I・数学A』『数学II・数学B』『簿記・会計』『情報関係基礎』)・地理歴史(『 世界史B』『日本史B』『地理B』)・公民(『現代社会』『倫理』『政治・経済』『倫理, 政治・経済』)・理科(『物理』『化学』『生物』『地学』)から2科目選択、ただし1教科からは1科目に限る

3科目型:英語、国語(近代以降の文章のみ)・数学(『数学I・数学A』『数学II・数学B』『簿記・会計』『情報関係基礎』)・地理歴史(『 世界史B』『日本史B』『地理B』)・公民(『現代社会』『倫理』『政治・経済』『倫理, 政治・経済』)・理科(『物理』『化学』『生物』『地学』)から2科目選択、ただし1教科からは1科目に限る

2科目型:国語(近代以降の文章のみ)・数学(『数学I・数学A』『数学II・数学B』『簿記・会計』『情報関係基礎』)・地理歴史(『 世界史B』『日本史B』『地理B』)・公民(『現代社会』『倫理』『政治・経済』『倫理, 政治・経済』)・理科(『物理』『化学』『生物』『地学』)から得点上位2科目

一般選抜(A日程・B日程)

 出願期間や試験日、詳しい出題内容については公式サイト「一般選抜(A日程・B日程) | 東京農業大学」をご覧下さい。
試験科目は3科目。英語は必須(筆記のみ、出題範囲はコミュニケーション英語基礎、コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲおよび英語表現Ⅰ・Ⅱ)、国語または数学(数学Ⅰ、数学A、数学Ⅱ、数学B)から1科目選択、生物・科学・日本史・地理・世界史・現代社会から1科目を選択。


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新入生のフィールド体験

学外オリエンテーション阿寒湖

場所:阿寒湖および阿寒湖畔
 学外オリエンテーションとして阿寒国立公園を訪問、阿寒湖畔エコミュージアムセンターで予習のあと原生林のなかの遊歩道をボッケまで歩きました。ボッケとはアイヌ語で「煮え立つ」という意味で、火山の地熱で地面が暖かくなっていて手で触ってわかるほとです。散策の次は阿寒湖遊覧船でチュウルイ島に向かい、マリモ展示観察センターを訪問しました。湖畔に戻り昔ながらの観光地の昼食の後は手作りマリモの製作体験。糸状にほぐれた養殖マリモを球状にまとめてマリモを作り小瓶に入れて持ち帰りました。阿寒湖ではたぐいまれな湖の環境と気候などが作用し、自然がマリモをつくっていることを学びました。
写真:2022年5月27日(木)

環境保全実習

場所:網走市鱒浦海岸(知床半島を望むオホーツク海)
 「自然資源経営学実習」の時間に、生活環境とリサイクルに関する問題意識を持つことを目的として、サケ釣りで賑わうキャンパスからほど近い海岸の清掃活動を体験しました。事前学習には網走市役所の市民環境部生活環境課清掃リサイクル係の担当者様を講師に招き「網走市の清掃リサイクルの現状」と題した講演をいただきました。実際に出掛けた砂浜には、釣り道具、たばこの吸い殻、ペットボトルなどがたくさん捨てられていました。生物多様性と美しい風景に恵まれた環境であるのに、どうしてこんなことになってしまうのか。考えるきっかけになったようです。
写真:2021年10月7日(木)


ゼミ研修

場所:大谷蒲鉾店(網走市南1条東1丁目)[ 一例です]
 「基礎ゼミ」の時間として網走市内や近郊市町村へ出掛け、農林漁業や食品加工、観光の現場を学びます。このゼミでは、網走のソウルフードと言われるスケトウダラの冷凍すり身を使った長天[ながてん]を作る食品工場を訪問、製造の様子を見学したほか蒲鉾の型取りを体験しました。社長からは原料調達や製造工程、機械の使用法、揚げ方のこつなどのの説明を受け、販売促進のアイデアや跡継ぎ問題などについて意見交換をしました。
写真:2024年1月15日(月)


冬の知床世界自然遺産

場所:斜里町岩尾別(知床国立公園)
 「基礎ゼミナール」の時間に、世界遺産である知床国立公園を訪れ原生林の自然を学んできました。冬のオホーツク海を間近に見ながら雪原をスノーシューで踏破する1年生にとっては初めての体験。エゾシカの群れも間近に現れました。キャンパスがある網走は、半日コースで濃密な自然が楽しめるのです。案内は本学科の卒業生で地元の登山ガイド笠井文考氏にお願いしました。笠井氏は学科の非常勤講師も務め、自然の楽しみ方や保全と両立した利用について教えています。
写真:2022年1月29日(土)

研究室と卒業論文

2024年度からの研究室

2024年度からは名称が変わります。
ネイチャーマネジメント分野
環境情報研究室:
 笹木准教授、小山田晋准教授、坂田圭子助教
地域観光研究室:
 佐藤史郎教授、野村比加留准教授、小林駿助教
地域マネジメント分野
企業経営研究室:
 上田智久教授、松村広志准教授、小川繁幸准教授
農業創生研究室:
 菅原優教授、范為仁教授
詳しくは公式サイトのページへ(画像pdf 3.9 MB)

2023年度までの研究室と卒業論文

ネイチャーマネジメント・ツーリズム分野

ワイルドライフマネジメント・ツーリズム研究室

松村寛一郎 教授 佐藤史郎 教授

 雄大な自然があり、世界自然遺産知床が存在する北海道は、日本国内のみならず世界中の人々を魅了し、農業・漁業生産も高く、北海道で培われた技術は全世界に通用することが認識されています。高度情報化社会において、自然との共生を学ぶことは地域の特色を生かした地域再生につながる可能性があります。ワイルドライフマネジメント・ツーリズム研究室自然資源を生かしたツーリズムのあり方を体験し、マネジメントの手法を学ぶことを目標としています。
写真:利用者の増加により浸食が進んだ登山道の修復作業。植生回復による生態系の復元を目指す
【卒論題目一覧】
2021年度
2022年度
2023年度

新市場創出分野

6次産業化研究室

小川繁幸 准教授

 高齢化や人口減少が深刻化するなかで地域創成・地域活性化を実現するためには、地域の自然資源を活かした取り組み、生物産業や関連産業による連携などを戦略的に展開することが重要となります。6次産業化研究室では、経済のグローバル化がもたらす課題を歴史的・経済学的・理論的に解明し、地域の農林漁業(第1次産業)を土台としつつ、製造業(第2次産業)、小売・サービス業・観光産業等(第3次産業)を戦略的に連携させ、時代のニーズに則した健康や環境(資源・エネルギー)にも配慮した新たな地域産業のビジネスモデルを提案できる人材の育成を目標としています。
写真:新規就農者の農場の視察
【卒論題目一覧】
2021年度
2022年度
2023年度

流通・マーケティング研究室

野村比加留 准教授

 私たちのまわりにあふれる商品のなかで、真に必要とされるモノやサービスはじつは限られています。社会の変化が激しくまた企業間の競争が激化してきているなか、企業の存続には競合ブランドに対する独自の優位性を創出することが重要となります。流通・マーケティング研究室では、商品流通について、市場、流通システム、小売業等の諸問題と市場分析や需要創造活動のマーケティングを研究対象としている。そのために、第1次産品を中心とする商品の流通システムや市場の分析に関する研究。また、地域ブランドの創出、環境、観光マーケティングなどの地域の資源や街づくり、人材育成を活かす戦略について理論的かつ実践的に追求しています。
【卒論題目一覧】
2021年度
2022年度
2023年度

地域産業経営分野

地域企業経営研究室

上田智久 教授 松村広志 准教授

 地域企業の経営・管理・分析をおこなうためには、製品開発から流通・マーケティングに至る一連の取り組みを理論的に理解することが必要です。地域の衰退が深刻化するなか、地域レベルで産業界、行政、そして大学や試験研究機関などとのネットワークづくりやその展開力が不可欠となってきました。地域コミュニティと深いつながりをもちつつ、製造業・流通業・サービス業・観光業・金融業などの産業の集積と企業間ネットワークの形成が地域再生のカギを握っているのです。地域企業経営研究室では、地域における生物産業などの発展のポテンシャルを高めるために、6次産業化、農商工連携、産業クラスターなどについて、企業の組織間連携の視点から戦略的に追求しています。
写真:新たな体験型観光として注目される「あばしりネイチャークルーズ」
【卒論題目一覧】
2021年度
2022年度
2023年度

生物産業ビジネス研究室

笹木潤 教授 范為仁 教授 菅原優 教授 坂田圭子 助教

 人間の生活上利用する生物に由来する資源を生物資源といい、この生物資源の生産および開発にかかわる産業を生物産業といます。本キャンパスのあるオホーツク地域は、大規模畑作やホタテやサケ・マス漁などの第一産業、知床世界自然遺産や流氷を活かした観光業など、地域の生物資源を活かした産業が営まれています。生物産業ビジネス研究室では、地域の生物資源の保全や持続可能な利用をするための仕組み、地域企業による地域生物資源を活用した事業活動の促進などを研究し、生物資源と地域産業の「共生」による地域創生を探求しています。
写真:知床世界自然遺産で森林と樹木を学ぶ
【卒論題目一覧】
2021年度
2022年度
2023年度



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