文献リスト:捕鯨と海獣狩猟

 ここでは捕鯨と海獣狩猟の資料のほか、海生哺乳類全の手引き書として全般的内容のものや文献リストが充実しているものを選びました。このページは日本科学協会笹川科学研究助成による助成研究の報告書付録をもとに作成しました。

1.基本文献

1)海生哺乳類の生物学
トマス・A・ジェファソン,スティーブン・レザウッド,マーク・A・ウェバー.1999.海の哺乳類FAO種同定ガイド.NTT出版.336pp.東京.
日本水産資源保護協会.1994–1998.日本の希少な野生水生生物に関する基礎資料1−5.東京.
日本哺乳類学会編1997.レッドデータ日本の哺乳類.文一総合出版.279pp.東京.
宮崎信之・粕谷俊雄編.1997.海の哺乳類-増補版.サイエンティスト社.311pp.東京.
和田一雄・伊藤徹魯.1999.鰭脚類-アシカ・アザラシの自然史-.東京大学出版会.284pp.東京.
和田一雄・伊藤徹魯・新妻昭夫・羽山伸一・鈴木正嗣編.1986.ゼニガタアザラシの生態と保護.418pp

2.捕鯨とイルカ漁業

1)捕鯨
板橋守邦.1989.北の捕鯨記.北海道新聞社.札幌.245pp.
多藤省徳篇.1985.捕鯨の歴史と資料.
日本捕鯨業水産組合.1940.捕鯨資料第八輯ノ(一)日本沿岸捕鯨業.道立図書館蔵
農林省水産局.1935.捕鯨業に関する調査.
北海道立労働科学研究所.1950.北海道漁業労働の実態3小型捕鯨労働事情.北海道立労働科学研究所研究調査報告,24:33–62.(北海道立図書館蔵)
フリーマン,M.1989.クジラの文化人類学-日本の小型沿岸捕鯨-.海鳴社.東京.
Alaska Geographic Society. 1978. Alaska Whales and Whaling. Alaska Geographic, 5(4). Alaska Geographic. Anchorage.144pp.
Donovan, G. P.(ed). 1982. Reports of the International Whaling Commission Special Issue 4: Aboriginal/ Subsistence. Whaling.International Whaling Commission. Cambridge. 86pp.
Omura, H. 1986. History of right whale catches in the waters around Japan. pp35–41. In: Brownell Jr, R. L., Best, P. B., and Prescott J. H.(eds). 1986. Reports of the International Whaling Commission Special Issue 9: Historical Whaling Records. International Whaling Commission. Cambridge. 289pp.
Tillman, M. F. and Donovan, G. P. (eds). 1983. Reports of the International Whaling Commission Special Issue 5: Historical Whaling Records. International Whaling Commission. Cambridge. 490pp.

2)イルカ漁業
大隅清治.1972.日本沿岸の地方的漁業による海獣類・特にいるか類の漁獲.遠洋水研報,7:137–166
大隅清治.1981.海獣類と漁業.水産資料四季報,vol.7, no.34.
粕谷俊雄・宮下富夫.1989.日本のイルカ漁業と資源管理の問題点.採集と飼育,51(4),口絵150–151,154–160.
平島安雄・大野新一郎.1944.網走地方の海豚漁業.北水試月報,1:82–90.

3.海獣猟業

1)全般的なもの
犬飼哲夫.1959.畜産体系第24編 毛皮獣.養賢堂
宇仁義和.2010.歴史的自然としての海洋—日本近海の海獣類と猟業史.池谷和信編.日本列島の野生生物と人.pp168–189.世界思想社.京都.
神田勝平.1986.毛皮と私.
斜里町立知床博物館.1998.第20回特別展図録知床の海獣狩猟.36pp.斜里町立知床博物館協力会.斜里.
寺田周史.1977.毛皮.私家版
寺田弘.1998.北洋の毛皮について.第5回環オホーツク海文化のつどい報告書
日本海洋漁業協議会.1951.一九四〇年の漁業実績-特別委員会報告書-.日本海洋漁業協議会.東京.
日本学士院編.1982.明治前日本漁業技術史 新訂版.
Ohsumi, S.. 1972:Catch of Marine Mammals, Mainly of Small Cetaceans, by Local Fisheries along the Coast of Japan.Bull. Far Seas Fish. Res. Lab.,7:137–166.

2)ラッコ・オットセイ猟
犬飼哲夫.1942.北洋の開拓者膃肭獣船(下).北洋漁業第3巻第6号
犬飼哲夫.1942.北洋の開拓者膃肭獣船(上).北洋漁業第3巻第5号
犬飼哲夫.1955.往事の北洋の膃肭獣船.北方文化研究報告第十輯
片山房吉.1937.大日本水産史.農業と水産社.東京.1102+9pp.
川上健三.1972.戦後の国際漁業制度.大日本水産会.東京.946+14pp.
児島恭子.1994.ラッコ皮と蝦夷錦の道.歴史の道・再発見第1巻
児島恭子.1999.北方交易とラッコ.白い国の詩,517,4–13,東北電力
坪井守夫.1976–85.北洋開拓史とオットセイ産業1–14.さかな,16–20, 22, 24, 26–28,31–34
二野瓶徳夫.1981.明治漁業開拓史 平凡社選書70.平凡社.東京.342pp.
農商務省水産局.1925.米領膃肭獣藩殖場に関する調査.
農商務省水産局.1925.膃肭獣猟業沿革及其将来.斜里町立知床博物館蔵(寺田文庫)
農商務省水産調査所.1894.臘虎膃肭獣調査報告.北海道大学農学部博物館蔵
和田一雄.1974.オットセイ保護条約の成立をめぐって.水産科学,19(2)
和田一雄.1974.日本のラッコ・オットセイ猟業の変遷と資源管理論の成立過程.北海道史研究3
和田一雄.1997.ラッコ・オットセイ猟業の成立・変遷と資源管理論(1).野生生物保護1(2)
和田一雄.1997.ラッコ・オットセイ猟業の成立・変遷と資源管理論(2).野生生物保護2(3)
Alaska Geographic Society. 1982. Islands of the seals: the Pribilofs. Alaska Geographic, 9(3). Alaska Geographic. Anchorage. 128pp.

3)トド・アシカ猟
犬飼哲夫.1981.北海道沿岸のトドについて.北海道開拓記念館研究年報,9.
宇仁義和.2006.第二次世界大戦以前の千島列島でのトド Eumetopias jubatus 捕獲記録.知床博物館研究報告,27:47–51.

4)アザラシ猟業
犬飼哲夫.1942.吾が北洋の海豹(アザラシ)1.植物及動物,VOL.10, NO.10
犬飼哲夫.1942.吾が北洋の海豹(アザラシ)2.植物及動物,VOL.10, NO.11
犬飼哲夫.1940.樺太の所謂クラカケアザラシ(一名リボンアザラシに就いて).植物及動物,VOL.8, NO.11
宇仁義和.2005.繰り返されたアザラシの利用−知床の里海文化−.季刊東北学,5:134–147.東北芸術工科大学.山形.
宇仁義和.2009.第2次世界大戦後の日本におけるアザラシ産業.BIOSTORY,11:68–80.
内藤靖彦.1971:アザラシ産業の紹介.鯨研通信,238:49–52.鯨類研究所.東京.
日本冷蔵函館支社.1948.昭和二十三年度海豹漁業報告.中央水産研究所図書室蔵
紋別新聞.1998.氷海の賞金稼ぎ-渋田一幸の海獣撃ち一代語り-.紋別新聞 1998.4.12–5.24
吉田主基.1977:日本のアザラシ産業の紹介.遠洋,27:1–8.水産庁遠洋水産研究所.静岡.
Bonner, W. Nigel. 1982. Seals and Man: A Study of Interactions. University of Washington Press. Seattle. 170pp.
Wilke, F. 1954. Seals of northern Hokkaido. Journal of Mammalogy, 35: 218–224.

5)ジュゴン漁
文献リスト:ジュゴン漁

6)アイヌ・先住民の海獣狩猟
犬飼哲夫.1941.樺太オロツコの海豹猟.北方文化研究報告第四輯
犬飼哲夫・森はんす.1956.北海道アイヌのアザラシ及びオットセイ狩り.北方文化研究報告第十一輯
宇仁義和.2003.オホーツク海沿岸の海獣狩猟−近代を中心に−.大塚和義編.北太平洋の先住民交易と工芸.pp48–52.思文閣出版.京都.
宇仁義和.2004.知床半島にゼニガタアザラシの繁殖場はあったか.知床博物館研究報告,25:7–12.
宇仁義和.2012.アイヌの鯨類認識と捕獲鯨種.北海道民族学,8:16–26.
名取武光.1940.北海道噴火湾アイヌの捕鯨.北方文化研究報告,3:137–161.
渡部裕.1992.アイヌの海獣狩猟.北海道立北方民族博物館研究紀要第1号
渡部裕.1994.北東アジアにおける海獣狩猟(1)-海獣狩猟の技術-.北海道立北方民族博物館研究紀要第3号
渡部裕.1995.北東アジアにおける海獣狩猟(2)-利用と精神文化を中心に-.北海道立北方民族博物館研究紀要第4号

4.北海道・千島・樺太の漁業史・統計

北洋漁業総覧.農林経済研究所.東京.808pp.
北海道経済部水産課..北海道漁業現勢(戦後).1952(昭和27)–1957(昭和32)
北海道経済部水産課..北海道漁業現勢(戦前).1936–39,41–42,44–45
北海道経済部水産課..北海道水産現勢.1958(昭和33)–1978(昭和53)
北海道新聞政治経済部.1961.北洋.
北海道水産部.1969.続北海道漁業史.
北海道水産部漁業調整課.1957.北海道漁業史.
北海道水産物検査所.1958.水検統計-北海道の漁獲高と検査高二十箇年.1949(昭和24)–1952(昭和27)
北海道水産物検査所..検査統計.1935(昭和10)
北海道水産物検査所..事業成績報告.1936(昭和11)–1938(昭和13)
北海道水産物検査所..北海道主要水産物生産高.1939–41,44(昭和14–16,19)
北海道庁.1887–06.北海道庁勧業年報.1886(明治19)–1905(明治38)
北海道庁.1900.北千島調査報文(高岡直吉復命書).「日本民俗文化資料集成23北の民俗誌」に収録
北海道庁.1907–23.北海道庁統計書第二巻勧業之部.1906(明治39)–1920(大正9)
北海道庁.1931.千島調査報文.
北海道庁..北海道庁拓殖年報.
北海道庁経済部水産課.1935.北海道水産概要 附 第二期拓殖計画実施成績 *一部のみ.
北海道庁内務部水産課.1892.北海道水産予察調査報告.明治後期産業発達史資料123巻
村尾元長.1897.北海道漁業志要.
北水協会編.1935.北海道漁業志稿.1977復刻版


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