タンパク質の働き:酵素

酵素とは

生物によって生産され、基本的にタンパク質を本体とする生体触媒のことである。すなわち反応の活性化エネルギーの低下によって反応速度の増加をもたらす。一般触媒とは異なり、促進の度合いが非常に高く、反応条件が穏やかであり、基質特異性が高い。

酵素分子中には触媒反応を直接になうアミノ酸残基が2から3個存在し、それらのアミノ酸を触媒残基という。また一般的に触媒残基が存在する周辺は、基質が収まるようにポケット状になっており、この部分を活性部位と呼ぶ。

代表的な酵素とその触媒残基の例

酵素 enzymes触媒残基 catalytic residues
リゾチームGlu35, Asp52
RNase (RNaseA) His12, His119, Lys41
プロテアーゼ(トリプシン)His57, Asp102, Ser195

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