リゾチームの構造をみる前に

リゾチーム (lysozyme) とは

細菌細胞壁ペプチドグリカンのN-アセチルグルコサミンとN-アセチルムラミン酸の間のb-1,4ムラミド結合を加水分解する酵素。ペニシリンの発見者であるA. Flemingにより抗菌活性を持つ酵素として発見された。動植物やファージなど生物界に広く存在している。哺乳動物では、各種組織、唾液、涙、母乳、白血球などに分布しており、生体の感染防御に働いていると考えられている。研究室では大腸菌の細胞壁を溶解するために汎用されている。

これから見るリゾチームの立体構造は4つのN-アセチルグルコサミンを基質とした複合体である。次の手順に従って、構造を観察しよう。