写真は帝京科学大学アニマルサイエンス学科動物観・動物園学研究室の提供です
2024年12月21–22日（土日）に帝京科学大学西東京キャンパス（山梨県上野原市）を会場に開催されました。
研修会は「自然との共生」から考える博物館・動物園・水族館と題して下の講演や報告がおこなわれました。
○趣旨説明 「自然」とは何か 藪田慎司 氏（帝京科学大学附属博物館 Open Air Lab 館長）
○基調講演 総合博物館から問う「自然との共生」 篠原 徹 氏（琵琶湖博物館名誉 館長）
○事例報告
生命の共生・自然との調査がメインテーマの動物園 村田浩一 氏（よこはま動物園ズーラシア 園長）
東京都の水族館における自然との共生に向けた取り組み 錦織一臣 氏（葛西臨海水族園 園長）
初めての試みとして学芸員養成課程「博物館に関する科目」の授業実践についてポスター発表の場を設けました。掲出は「博物館教育論」「博物館情報・メディア論」「博物館経営論」「博物館実習」それぞれ１題、計４題でした。
見学会は、よこはま動物園ズーラシアで実施。園長からの説明と横浜市繁殖センターの講話、そして園内の自由見学でした。
【2023年度の大会】
2023年11月25–26日（土日）に成城大学（東京都世田谷区）を会場に開催されました。
研修会は「文化財保護法改正後の文化財政策の展開と学芸員養成の課題」と題して下の講演や報告がおこなわれました。
○基調講演
「共生する文化と観光 ―価値協創の時代―」 中尾智行 氏（文化庁参事官（文化拠点担当）付 博物館支援調査官）
○事例報告
「『明日の日本を支える観光ビジョン』後の博物館・学芸員―山梨県立博物館の事例―」 丸尾依子 氏（山梨県立博物館 学芸員）
「文化観光と学芸員課程 ―千葉経済大学の事例から―」 菅根幸裕 氏（千葉経済大学 教授）
○基調講演で紹介された資料についてリンクしておきます。
・共生する文化と観光―「文化観光推進法」の成立と取り巻く議論 ― | 文化遺産の世界
・1999 International Cultural Tourism Charter
・博物館・美術館運営における民間活用（上）〜収益構造にみる各施設の運営状況〜|レポート・コラム【株式会社三井住友トラスト基礎研究所】
・公共施設に関する住民意識調査（平成26年度版）〜9割の住民が公共施設の再編成に賛成。不便になっても許容できるとの回答も9割〜 | 調査研究レポート | 日本政策投資銀行（DBJ）
・2023年度全国博物館長会議（第30回）「ミュージアムDX 課題と展望」2023.7.5 pdf 7.0MB
最後の資料には中尾氏作成の「地方教育費調査のグラフ」が掲載されています（36p）。社会教育施設や文化財保護費のなかで博物館の予算の減少が著しいことが一目でわかる衝撃的なグラフです。
→過去の大会