第5回農大ロビー展
「近藤典生と自然動植物公園」






第5回農大ロビー展「近藤典生と自然動植物公園」開催要項

期間:12月5−13日(8日間)月曜休館、最終日は午後3時まで
会場:北海道立北方民族博物館 特別展示室
主催:東京農業大学学術情報課程(オホーツクキャンパス)・北海道立北方民族博物館
協力:(一財)進化生物学研究所
目的:動物園や水族館など生体展示施設の役割が問われている現在、檻のない動物園や共生の思想を具現化した近藤典生の仕事を振り返り、生き物の飼育と展示のあり方を再考する
参加学生:学術情報課程履修3年生38名および科目等履修生2名、計40名

おもな展示資料:エピオルニス全身骨格レプリカ標本(日本唯一にして北海道初上陸)、頭骨レプリカ標本(アメリカマナティ、カピバラ、ワオキツネザル)、バオバブの盆栽と種子、近藤愛用の旅行かばん、1961年アフリカ縦断調査のナンバープレート、自然動植物公園の造成工事アルバム
ポスター制作:工藤 茜

「近藤典生と自然動植物公園」解説書を掲載しました。12ページ PDF 3.0 MB

 近藤典生 1915–1997 はマダガスカルを日本に紹介し、南米からマナティーを持ち帰り、動物園に景観と柵無し展示を導入したパイオニアです。1960–70年代には異境を歩いた探検研究者として知られ、百貨店での展示会を100回以上開催、テレビやラジオなどのメディアに登場し、少年少女向けの生物記事を多数執筆監修しました。知らず知らずのうちに近藤の文章に触れ、生き物の不思議や遠くの世界に夢を馳せた人も多かったと思われます。
 すっかりおなじみとなったキツネザルやカピバラは、近藤が飼育の先鞭を付けたものです。檻や柵を無くした自然動植物公園「バイオパーク」を実現する一方、生き物を資源として見る視線も持ち合わせており、しかも飼育には水やエネルギーの投入量を減らし、現状の地形を生かすなど、近藤の考える共生は現在の環境思想を先取りしたものでした。
 今春、にわかにイルカ飼育の是非が問題となりました。近藤典生が導いた自然動植物公園は、そのひとつの回答になっていると考えています。






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