昭和35年、農林省農地局が「日本農業と水利用」を発刊したのを契機にして、経済、地理、林学、法律、農業土木等の各分野で農業水利問題に関心をもっていた人々が集まり、自主的なサークルの農業水利研究会がつくられました。これが本部会の前身です。
 昭和37年、農業土木学会は、他分野の人々を含めて共同して境界領域の研究を進める必要を確認し、学会員外も参加し得る研究部会を設けることを決めました。これを機に農村計画研究部会、水産土木研究部会等が生まれましたが、昭和49年、農業水利研究会も、組織の再整備を行い、農業土木学会農業水利研究部会として発足することになりました。
 以後、定期的に研究会を催すと共に、ほぼ隔年毎に地方シンポジウムも開いてきましたが、最近の農業水利情勢に対応して、農業水利の理論整備および全国的規模での組織整備が強く要望されるに至り、昭和57年より部会報の発刊および組織体制の整備(支部確立)を行うことになった次第です。

農業水利研究部会の概要

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