野生のニホンイシガメをペットとして飼育した時の行動

ニホンイシガメ ニホンイシガメ  ニホンイシガメは日本の固有種で、それと八重山諸島に生息するヤエヤマイシガメのたった2種類しかいないイシガメです。甲羅は少し細長い卵型に近く、お尻の辺りが少しギザギザしています。色は個体差がありますが基本的にはきれいなべっこう色をしています。この個体はオスで、成人男性の手のひらより少し大きい程度の大きさで、およそ15㎝です。成熟しているメスと比べると、メスは大きいもので20㎝以上、私の見たことあるものは28㎝あり、オスの1.5~2倍近い大きさをしています。
 この写真のイシガメは私自身が飼育している個体であり、私が高校2年生の冬ごろから飼育しています。この個体は冬眠できず雪の降る1月に道路を歩いていたところを捕獲した元野生個体です。現段階で約3年半ほぼ毎日触れ合っていますが、捕獲当初からほとんど私に対する行動が変わっていません。右の写真は2022年夏に撮影したもので、全力で逃げようと壁に体を何度もぶつけ疲れ、こちらを見ている様子です。

 この動画は飼い始めてから半年ほど経ったある一日のタイムラプスです。たった半年で水槽の環境に慣れてしまったのか、基本的に餌を食べた後は一日中ダラダラ寝て動き回るを繰り返すか、逃げようとして壁をガリガリしており落ち着いています。しかし、カメラ回収の際ゆっくり近づいたときは大慌てで人工芝の下に隠れてしまいました。この行動は現在も変わらず、逃げたいとき、餌が欲しいときに壁をガリガリし、少し顔をのぞかせると食われる!と言わんばかりに全力で逃げ回ります。

ニホンイシガメ  本来、卵や幼少期から飼育していると、下記にある例の動画のように自分から甲羅の掃除をねだりに来たり、餌を手渡しできるほど積極的になったり、かまってほしいと自分から近づいてくるようになるみたいです。
しかし、このイシガメはある程度成長しており、ほぼ成体で捕獲したためなつきにくくなっているのかもしれません。(その割には、半年足らずで手足を伸ばしたまま無防備に寝ていますが…)
例1(別ページで開きます)
例2(別ページで開きます)

ニホンイシガメ  亀は基本的に環境の変化に強く、飼育しやすい種が多いです。人になついた例の動画を見てもらうとわかるように、私のような特殊な入手方法をとらなければ犬や猫とあまり変わらない行動をとる非常にかわいらしい動物です。また、犬猫のように毎日沢山食べるということもなく、掃除も飼育方法によっては簡単に済むなど、飼育初心者でも飼うことができる種だと思うので、興味がある人や、ペットを飼いたいと考えている人はぜひ視野に入れてみてください。





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