GISコミュニティフォーラム
 マップギャラリー展

2011/6/2~6/3  

研究室研修旅行
(千葉県両総農業水利事業所)実施

2011/8/9~8/10

我々「環境情報学研究室」は8月9日、10日の2日間に亘り研修旅行ということで埼玉県神流川沿岸農業水利事業所及び群馬県下久保ダム管理所を見学させていただきました。
研修先でお世話になりました農林水産省関東農政局神流川沿岸農業水利事業所及び水資源機構下久保ダム管理所の方々に改めて感謝申し上げます。
なお以下に本研修旅行に参加した学生の感想文を掲載いたします。

3年  持丸 千仁  【2011年度研修旅行 事後レポート】

私たち環境情報学研究室員一同は、八月九、十日と二日間にわたり、埼玉県の北部にある農林水産省関東農政局神流川沿岸農業水利事業所、及び群馬県にある水資源機構下久保ダム管理所を見学しました。神流川は、群馬県および埼玉県を流れる利根川水系烏川の支流で、下久保ダム直下の流域は三波石峡と呼ばれ、合流する三波川とともに三波石の産地として知られています。周辺は山々に囲まれ、ダム下流には田畑が点在し、とてものどかな場所でした。
 一日目に訪れた場所は、関東農政局神流川沿岸農業水利事業所及び事業所の整備している各水利施設です。まず初めに私たちは農業水利事業所の概要として、地域の特徴、かつて起きていた水争い、老朽化した施設の改修方法など、神流川から取水している農業用水の歴史などを聞かせていただきました。
 次に対象地域の主要施設である、神流川頭首工を見学しました。頭首工は川をせき止めて農業用水を取水する役目がありますが、神流川頭首工では、魚が上流に上るための魚道が整備されていたり、流れてきた倒木を木材として再利用するなど、自然と調和するための工夫が凝らされていました。

 次に取り込んだ用水に含まれる土砂や礫などが農地に流れないように除去するための施設である沈砂池を見学しました。この施設の周りには公園や街路樹が設置されていましたが、風景の中にうまく溶け込んでいるように思いました。職員の方々のお話によると、沈砂池の老朽化の修復工事と共に、周辺の環境の整備なども行ったそうです。施設だけでなく、地域の景観も大切にすることが重要だとのことでした。
 バスに乗りいったん川を離れた私たちは、神流川から繋がる上里幹線水路の出口である調整池を訪れました。この場所は、農地へ送る水の量を調節する場所で、農地での水の使用量が多いと池の水位は下がり、反対に使用量が少ないと水位は上昇し、池の容量を越えた水は、再び水路を通って、神流川に戻っていくという仕組みでした。
 初日の最後に訪れた場所は、パイプライン水路の落差を利用した小水力発電システムです。神流川からの取水地点とパイプライン端部との高低差を利用して発電するという仕組みです。発電所の下流部には高さ三十五メートルの調圧水槽が設けてあり、私たちは水槽の上に登らせてもらいましたが、三十五メートルの高さは想像以上で、この高さまで水が上ると思うと、自然の力は偉大だと、改めて実感しました。

 二日目は、神流川を上流にさかのぼった場所にある、下久保ダムを見学しました。下久保ダムは重力式のコンクリートダムで、L字型堤体の形状でした。L字にすることにより、より多くの水を貯めることができるとのことでした。
 私たちは、ダム右岸の山の中腹にある管理所で概要説明を聞いた後、ダム湖周辺を眺めました。私たちが驚いたことは、下久保ダムの規模の大きさです。流域面積322.88km2、総貯水量1億3000万m3というデータが示す通り、ダム湖の広さは広大で、奥の方までは見えませんでした。その後ダム堤体に移動しエレベーターで監査廊に降りて、ダムの内部を観察しながらダム堤体下流側に出ました。ダムの高さは129mで、下から見上げると巨大なコンクリートの壁そのものでした。事前に勉強会を開いて、色々と調べた私たちでしたが、映像や写真とは比べ物にならない迫力を目の当たりにし、圧倒されました。
 この研修旅行を通じて、各自新たな知識を身に付けることができ、また充実した時間を過ごせたことで、研究室としての室員同士の団結力も深めることができました。この二日間を通して私たちは、自然と調和をすること、将来に繋がる行動をすることの大切さを改めて学びました。
 最後になりましたが、猛暑の炎天下の中、各施設を一つ一つ丁寧に説明し、また私たちの質問にも快く答えて下さった関東農政局神流川沿岸農業水利事業所と水資源機構下久保ダム管理所の職員の方々に心よりお礼申し上げます。

収穫祭 文化学術展示

2011/10/28~10/30

テーマ「地震に対するあなた自身の自信」

テーマ「地震に対するあなた自身の自信」
同年三月に東日本大震災が発生し多くの地域が被害を被ったことを受け、私たちは将来懸念されている都市での大地震に対する対策を発表しました。
既存のハザードマップを組み合わせた新たなハザードマップの作成や、シミュレーションツールを用いた市民の行動解析などを行い、それらから市民、行政がそれぞれ出来る対策を考案しました。
ハザードマップの作成にあたりデータを提供していただいた世田谷区の方々にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

ジオデータサイエンス研究室