GISコミュニティフォーラム
 マップギャラリー展

2010/6/3~6/4

研究室研修旅行
(千葉県両総農業水利事業所)実施

2010/8/5~8/6

我々「環境情報学研究室」は8月5日、6日の2日間に亘り研修旅行ということで千葉県両総農業水利事業所を見学させていただきました。千葉県両総農業水利事業所の皆様方には総勢29名もの大人数を快く迎えていただけたことに改めて感謝申し上げます。なお以下に本研修旅行に参加した学生の感想文を掲載いたします。

3年 中井幸太
【2010年度研修旅行 事後レポート】

私たち環境情報学研究室室員一同は、研修旅行として8月5、6日の二日間にわたり国営灌漑排水事業両総用水地区を見学しました。 千葉県九十九里平野を横断する水路や関連の揚水機場、水路橋、ダム等多くの施設を見学させていただきました。事前に事業の概要などを勉強して準備万端のつもりでバスに乗り込みましたが、やはり文面や写真で見るのと実際に目で見るのでは大きな違いがありました。 はじめに到着したのは両総用水施設の中央管理を行う第二揚水機場です。ここでは栗山川から最大で毎秒11.7tの用水をくみ上げ、南部幹線用水路へと流しています。

はじめに通された部屋でこの事業のあらましや九十九里平野の干ばつについて学びました。水路ができたお陰で水不足だった土地が全国でも屈指の農業地帯になったり、老朽化した施設の危険性や維持管理の問題などを学びました。次に通されたのはこの施設全体の管理を行う管理室でした。多くの大型パソコンに各施設のモニターが映し出され、いかにもここが施設の頭脳であると思えました。その部屋を出ると次に着いたのはポンプ室。声が打ち消されてしまうほどの大きな作業音で、このポンプで利根川の水を千葉県の広い地域に灌漑しているのが分かりました。次の見学場所の第三揚水機場では実際にポンプ室に降りることができ、機械から発せられる熱で室温は人の体温並みになっていました。
 第三揚水機場から少し離れたところに公平水路橋があります。この橋は軟弱地盤の土地を水路が横断するために建設された水路のための橋です。昭和32年に完成した時は水路内を水が流れていたらしいですが、現在ではパイプラインになり、実際に水流を見ることができず少し残念でもありました。しかし、次に訪れた南部幹線用水路で田畑の中を通る用水路を見ることができました。ここもいずれパイプライン化してコスト削減を図るそうです。
 一日目最後に訪れたのは東部幹線用水路の末端にある松潟堰とその管理所です。ここでは二級河川である宮川から最大毎秒1.12t取水しています。ここでも施設の老朽化が進んだため、農業用水の安定的確保と塩分の遡上防止として改築が行われました。堰にはゴム製の起伏堰が使われており、膨らませた状態でいる時に取水を、そうでないときには萎ませておきます。このような堰は見たことがなく、鉄やコンクリート製でないことに少し戸惑いました。これで本当に堰の役割ができるのだろうかと思いましたが、実物はかなり大きくて増水時にも対応できるようでした。堰全体が改築後であるため新しく、日本全国で普及してくれれば魚や川を利用する人たちにとってもやさしいのではないだろうかと思いました。

 二日目に訪れたのは、水資源機構が管理している長柄ダムです。房総導水路事業の一環として建設され、総貯水量1000万t、総盛立量393万tで、土で作ったゾーン型アースダムとしては日本最大のもので、工業用水と水道水の確保を目的にしています。周りが土であることもあり、ダム周辺は緑が豊かで他のコンクリート製のダムとはまた違った風貌をしていました。エメラルドグリーンの色を写した水面に鳥たちが泳ぐ姿が美しくすらありました。
 今回の研修で多くのことを学びました。それは施設の詳しい機能や役割等の知識に始まり、現地の人たちの思惑や苦労、これまでの経緯、事業の現状と課題など実際に話を聞いてみないと分からないことも数多くありました。また、大きな取水施設の迫力や、ダムや堰の大きさなどは目で見るからこそ伝わるものがあるのだと思いました。パソコンで調べ文献から知識を得ることが環境情報研究室員の大きな手法の一つですが、こうして現地に行って、見て、調べることも大切なことだと改めて感じました。
 最後になりましたが、猛暑の炎天下の中でも私達に数多くのことを教えてくださった関東農政局両総農業水利事業所および水資源機構長柄ダム管理所の皆様には心よりお礼申し上げます。

収穫祭 文化学術展示

2010/10/29~10/31

テーマ「そうだったのか!ヒートアイランド~日本熱島改造論~」
近年、よく耳にするヒートアイランド現象とは何なのか・・・
私たちは当日いらっしゃるお客様に深刻な現状を理解していただきたいと思い今回の発表に至りました。
基本的な部分から実験を交えて影響や解決策についてまとめ、パネルだけではなくジオラマなども作成しました。
当日はたくさんの来場者の方にお越しいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

ジオデータサイエンス研究室