日付2008年11月1日~3日
日付2008年7月31日~8月1日
今回、我々「環境情報学研究室」は研修旅行ということで7月31日、8月1日の二日間で栃木県北部に位置する那須野ヶ原の水資源施設を見学させていただきました。旅行期間の二日間とも天候にも恵まれ、研究室員の顔も初めて見学する施設に実に活き活きとしていた様に感じられました。
研修先でお世話になりました那須野ヶ原土地改良区連合および栃木県那須農業振興事務所の方々に改めて感謝申し上げます。
なお、以下に本研修旅行に参加した学生の感想文を掲載いたします。
我々の所属する環境情報学研究室は主な学習内容としてGISを用いた広域情報処理やリモートセンシング技術などが挙げられるが、今回訪れた施設では最新のGIS技術を利用した農業用水管理やダム管理を行っていた。さて、勉強というものは面白い物でいくら机に向かい、その知識を取り込もうとも実際に一目見てみると今まで構築していた先入観や概念というものが一気に覆される。私自身もゼミ活動や授業の講義を受けて那須野ヶ原ではどのような取り組みを行っているかは事前に勉強していたが実際に見てみることによって、「知っている」ことから「理解する」ということに昇華させることが出来たと思っている。 故人は「百聞は一見にしかず」という諺を残しているがこれはまさに、本学の「実学主義」に当てはまるのではないだろうか。
今回の研修先の施設を軽く紹介させてもらうと「那須野ヶ原土地改良区連合」「深山ダム」という団体と施設になる。「那須野ヶ原土地改良区連合」では本部である水管理センター内でのGISの最新的な利活用および小水力発電という地球環境にやさしいクリーンエネルギーのあり方について学び、「深山ダム」では美しい那須岳を背景にダムの多目的利用とその設備を学んだ。 いずれの施設にも共通して言えることは、那須野ヶ原という場所は那珂川と箒川という二つの川に挟まれた広大な扇状地という不利な土地で、昔から水不足に悩まされていたという背景があり、先人達の努力が明治期に那須疎水として、昭和には総合開発事業として水の有効利用をもたらした。故にこの先人達の意思を受け継ぎ、環境と共生できる未来をつくるという確固とした意思が窺い知れ、我々東京農業大学の学生も環境学生として勉強している以上、明るい環境と未来の創造という大儀を果たすための努力をしなければならないと改めて思い知らされた。 様々な経験を積むことが出来た研修旅行であったが研究室員同士が勉強だけではなく寝起きを共にすることで、より絆を深めることが出来たことが個人的に何よりも嬉しく思う。
最後になってしまったが今回の研修旅行において、様々な事業団体、施設にお世話になった。「那須野ヶ原土地改良区連合」「深山ダム(那須広域ダム管理支所)」「絶景 一望閣」の皆様にはこの場を借りて改めて御礼申し上げ、更なる発展、ご活躍を祈念したいと思う。
研究室所在
東京農業大学地域環境科学部生産環境工学科
ジオデータサイエンス研究室(旧広域環境情報学研究室)
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