分子擬態:molecular mimicry 〜形を見て初めてわかった〜

翻訳伸長反応とトランスロケーション(転位)

mRNA上の遺伝情報がアミノ酸に置き換えられる場がリボソームであり、この反応が翻訳(translation)である。この翻訳反応はいくつかのステップから成り立っており、各ステップに重要な役者(この場合はタンパク質分子)が登場する。

伸長反応は下図のようなステップで進む。

すなわち、

転位反応にEF-Gが必要であることはわかっていたが、どのようなメカニズムでEF-Gが働いているのかは不明であった。EF-Tu+tRNAとEF-Gの立体構造が明らかとなって、それに対する答えが出始めた。

答えを見る前に、自分で構造を見てみよう。