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理事長挨拶

「健康医学のすすめ」 日本健康医学会理事長 甲斐一郎

 日本健康医学会は、健康の保持、増進をめざす学際的な学会である。設立は1991年であり、学会の目的は設立時の「健康医学の理念と概念」(本ホームページにも掲載)に格調高く述べられている。それによれば、健康医学の概念は、@個人の健康志向、A実学性、B集学性と包括性、C生体重視、Dヒューマニズムと民主性、の五つに集約されるという。これは初代理事長である野田喜代一先生が主となって提唱されたものであるが、四半世紀を経て、なおかつ妥当なものと考えられる。この分野に関心を持つ方であれば、学会員であるかどうかを問わず、その趣旨に賛同される方が多いのではないだろうか。以下、この概念をふまえつつ現在の学会の現状を御紹介したい。
 まず、第一に集学性についてであるが、健康の問題は臨床医学のみでは解決できず、関連する諸分野との連携が重要であることは明らかであろう。本学会の学会誌である日本健康医学会雑誌を一読していただいても、あるいは年一度の総会に参加していただいても、扱われているテーマの多彩さに驚かれることと思う。思いつくままに挙げてみても、臨床医学、健康増進科学、疫学、看護学など(無理にまとめれば医学系)、運動生理学、スポーツ科学、リハビリテーション学など(運動系)、栄養学、食品科学、農学など(栄養系)、心理学、精神保健学など(精神系)、といったように、細分化された最近の学問の世界では珍しいほど多様な専門分野の研究者・実践者が参加している。
 これと関連して、包括性も重要な観点であろう。臨床医学では主として身体疾患を扱うため、従来の医学の定義では、健康は身体疾患のない状態と考えられていた。しかし、近年、健康を生活機能からとらえる視点が広まってきた。身体面に加えて心理的にも高い機能を発揮でき、それにもとづいて種々の活動をおこない、社会に参加していくことが重要と考えられる。健康医学の分野においてもこのような包括的な視点から研究をおこなっていく必要があり、本学会でも、身体的な健康に加えて、心理社会的な健康についても検討がおこなわれている。また、健康とは何かという健康概念の検討も重要であると思われる。
 さらに近年の傾向としては、疾患や障害の発生のリスク要因がより詳細に明らかとなってきたことがあげられる。生活習慣や遺伝素因が種々の疾患の発生に及ぼす影響については多くのエビデンスが出されている。加えて、このようなハイリスク要因に対し早期発見、早期介入をおこなった場合の有効性についてもエビデンスが集積されつつある。健康医学では、このような予防的措置についての研究が重要となると考えられ、本学会でも、このような視点から、運動、食生活改善、介護予防などについて多くの研究がなされている。
 健康の問題に広い観点から考えてみたいという方々には、本学会の学際性はたいへん魅力的かつ有益であると思う。研究分野を超えた他流試合を個々の分野の研究に生かしていただきたいと願っており、ぜひ多くの方々の参加されるよう、お待ちしている。

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