会長就任にあたって

荒  伸 直

 このたび先日の総会にて会長に選任されました。これまでの会活動の蓄積をふまえながら、さらに一歩でも発展させることができればと思っています。

 さて周知のとおり、学校の色覚検査は15年前の文科省令の改正で健診項目から削除され、わたしたち当事者にとっては待望久しい朗報となるものでした。しかし、かねてよりこれに反対の日本眼科医会は雌伏10年、2013年夏から「検査廃止で色覚特性を知らないため、就職などで被害を被る可能性がある」と欺瞞的、計画的な宣伝工作を当局・マスコミなどへ開始し、それに追従するかのように当局は翌年度に制度的な検査の復活を推奨する通達を発したところです。
 その後、学 校長から全保護者へ検査を勧奨し希望を募る統一的な書面が全国各地で配られ、検査の復活を告げる警報が相次いで届いています。その背景にあるのは、一部の官公庁や企業の採用試験においていまだに残存する、科学的な根拠の薄い色覚による不当な制限・差別的取扱いと言えるでしょう。

 このような理不尽な就職差別、その国家的な温床ともなってきた制度的な色覚検査、これらに基づき世間に根をはる予断と偏見に対して、わたしたちは引き続き声をあわせてノーと訴えていきたいと、決意を新たにする次第です。


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